1年で利益が1,000万円改善した会社の話

こんにちは、公認会計士の林です。

僕はこれまでに100社以上の決算書を見てきました。

その中で、たった1年で利益が1,000万円も改善した会社があります。

特別なマーケティングをしたわけでも、高額なシステムを導入したわけでもありません。

彼らが変えたのは、たった一つ。
「見たくなかった数字」と向き合ったこと
でした。


決算書は“正直者”

経営者と話をしていると、耳障りのいい言葉をよく聞きます。

「うちは売上は落ちてないよ」
「ちゃんと利益は出てる」
「社員も頑張ってるし、うまくいってると思う」

でも、決算書は正直者です。

・利益が出ていない
・売上は右肩下がり
・固定費が増えている
・資金繰りが厳しい

こうした現実を、黙って数字が語ってくれます。

経営者の言葉と、決算書の数字にズレがあると、僕の中では「この会社、何か問題を隠してるな」と感じます。


経営が悪化する共通点:「見たくない数字を見ない」

僕が見てきた中で、経営がうまくいっていない会社に共通していることがあります。

それは、

「見たくない数字を見ない」こと。

売上が下がっている
人件費が上がっている
在庫が積み上がっている
借入が増えている

本当は見なきゃいけないのに、それを見なかったことにする

「これは一時的な問題」
「まあ、なんとかなるだろう」
「今は我慢の時期」

そうやって現実から目をそらし続けた結果、気づいたときには資金が底をついていた。

そんな会社を、何社も見てきました。


「耳の痛いこと」を言える存在が必要

正直に言います。

僕は昔、「嫌われるのが怖くて言えなかった」タイプの会計士でした。

「このままだと危ないですよ」
「この人件費、利益を食いつぶしてますよ」
「売上の中にムダが多すぎます」

こういったことを伝えたいのに、相手の顔色をうかがって、オブラートに包みすぎて、本質を伝えられない

でも、それでは何も変わらない。

ある時、僕のアドバイスで黒字化に成功した社長からこう言われました。

「あのとき、耳の痛いことを言ってくれたおかげで、目が覚めました。」

それ以来、僕は「嫌われてもいい。正直に伝えよう」と決めました。


実際に1,000万円の利益を改善した会社の事例

ある中小企業の社長さん。
売上は1億円ほど。
5年連続で利益は100万円以下。
キャッシュもギリギリで、借入も増えていました。

最初に決算書を見たとき、僕はこう感じました。

「経費が多すぎる。売上の割に人件費が重い」
「売れない在庫を抱えすぎている」
「広告費の投資対効果が見合ってない」

でも、社長に伝えると、

「社員は家族みたいなもんだから人件費は減らしたくない」
「この在庫もそのうち売れるから問題ない」
「広告もブランディングのために必要なんだよ」

と言って、なかなか改善に踏み込めませんでした。

僕はこう伝えました。

「このままでは、1年後に資金ショートしますよ。
それでも変えないなら、僕はこの会社に関わる意味がありません。」

厳しい言い方でしたが、それをきっかけに社長は覚悟を決めました。

半年かけて、

  • 売上が出ていない事業から撤退

  • 売れていない在庫を処分

  • 非効率な広告の見直し

  • 業務の棚卸しと人員配置の最適化

を実施しました。

そして1年後、利益が1,000万円増えました。


「数字は経営者の通知表」

決算書は、会社という“生き物”の健康診断書であり、経営者の通知表です。

自分のことをよく見せようとしても、数字にはウソをつけません。

でも、逆に言えば、数字と正直に向き合えば、必ず改善できるのです。


こんな方は、ぜひ一度ご相談ください

  • 税理士さんから決算書はもらってるけど、内容を理解できていない

  • 決算書を見ても、どこに課題があるのかよくわからない

  • 毎年黒字なのに、なぜかお金が残らない

  • 毎月の売上ばかり見ていて、利益を気にしていない

  • 一度、経営の健康診断をしてみたい

そんな経営者の方は、一度、僕に相談してみてください。

無料で決算書診断を行っています。


最後に:嫌われる勇気と、利益への執着

僕の信念は一つ。

耳障りのいいことよりも、
利益につながる“本音”を伝える会計士でいたい。

会社がつぶれるのは、赤字だからではありません。
数字を見ずに放置してしまうからです。

数字を見て、課題に気づき、改善する。

これができれば、利益は必ずついてきます。


お問い合わせはDMでどうぞ

「このままで大丈夫かな…」
「決算書、ちゃんと見たことないかも…」

そんな不安がある方は、お気軽にお問合せください。

あなたの会社の“見たくない数字”に一緒に向き合い、
1年後に「利益が増えた!」という未来を一緒に作りましょう。

POST: 2025.07.16