「人が足りない」「いい人材が採れない」「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」
この悩みは、今や中小企業だけでなく、大手企業でも共通の課題になっています。
そこで、多くの会社が次のような施策を打ちます。
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①求人媒体への広告出稿
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②SNSなどを使った会社の魅力発信
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③働きやすい環境づくり(リモート勤務や福利厚生の拡充など)
もちろん、これらの取り組み自体は間違っていません。
しかし――
実際には、9割以上の会社がうまくいかないのが現実です。
なぜでしょうか?
答えはとてもシンプルです。
■ なぜ、うまくいかないのか?
その原因はたった一つ。
それは、
『長期的に利益が出ていない』
からです。
驚かれるかもしれませんが、本質はここにあります。
どれだけ良い求人広告を打っても、SNSでキラキラした投稿をしても、社員にカフェスペースやフリードリンクを用意しても、会社に利益がなければ人は集まりません。
なぜなら、利益がなければ、
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給与を上げられない
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仕事の質を上げられない
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社員を育てる時間も投資もできない
からです。
つまり、「表面的な魅力付け」だけでは、根本的な問題解決にはならないのです。
■ 利益が出ている会社はなぜ採用に困らないのか?
逆に、利益を出している会社は採用が強い。
理由は明確です。
利益を出している会社は、次のような状態になっています。
①給与が高い
まず、給料が高いです。
同じ仕事内容なら、給与が高いほうに人が集まるのは当然です。
しかも、年収ベースだけでなく、賞与(ボーナス)や昇給率なども充実しています。
求職者は、「この会社なら、生活を安定させられそうだ」と感じます。
②事業が魅力的
利益が出ているということは、市場から必要とされている証拠です。
成長している事業や、市場価値の高い事業に関わるチャンスがあると、求職者は「将来性がある」と感じます。
つまり、「なんとなく」でなく、本気で働きたいと思える理由があるのです。
③成長できて楽しい
利益が出ていれば、社員教育にも投資できます。
研修制度が充実していたり、チャレンジできるプロジェクトがあったり。
結果として、社員が「ここで成長できる」「仕事が楽しい」と感じやすくなります。
■結論:まず、利益を出すことがすべてのスタート
ここまでの話をまとめると、
採用難の本当の原因は、「利益が出ていない」こと
です。
つまり、
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求人広告を増やす
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SNSを頑張る
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働きやすい環境を整える
これらも大切ですが、まず最初にやるべきは
▶ 利益を出すこと
▶ 利益を安定して出し続ける体質を作ること
これに尽きます。
利益が出てくると、自然と
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給料が上がる
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事業に魅力が出る
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働くことが楽しくなる
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会社の未来が明るくなる
結果として、
「働きたい人」が集まり、「辞めない人材」が育っていくのです。
■ 最後に:まずは1年で利益を2割増やすことを目標に
もし、今あなたの会社が人手不足で悩んでいるなら、
まずは「1年で利益を20%増やす」ことを目指してみてください。
売上を無理に伸ばさなくても、
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原価を見直す
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固定費を圧縮する
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高単価商品を育てる
など、できることはたくさんあります。
人を集めるために、外に向かって発信する前に。
まずは、会社そのものの「中身」を磨く。
これこそが、今の時代に一番大事な採用戦略なのです。